顔つきが変わった子供
最近、子供の顔つきが変わってきていることにお気づきでしょうか?
アゴのラインがほっそりとしたかわいらしい子供が急激に増えてきているのです。
アゴのラインがほっそりしている方が見た目はカッコ良い、と言うおかあさんもいらっしゃいますが、歯科医師の立場から考えると、大きな問題があるのです。
それは、歯並びや噛み合わせへの影響です。
つまり、アゴのラインが細い子供が増えるにつれて、歯並びと噛み合わせに大きな変化が出てきたのです。
特に、ここ数年の変化にはとくに驚いています。
歯並びや噛み合わせがうまくいっていない子供が急激に増えているという実感が強くなってきているからです。
歯並びや噛み合わせが良くない子供があまりにも増えてきているので、文部省も低年齢から学校検診での指摘が必要だと考えるようになってきました。
平成7年から学校の歯科検診で虫歯の治療とともに、「歯列咬合、顎関節の検診(歯並び・噛み合わせの悪い状態を指摘すること)」を勧めるようになってきています。
歯並びや噛み合わせの大切さを学校検診の場で子供や保護者に伝え、治療の必要性をわかってもらうために、こういった制度ができたと思われます。
しかし、残念ながら、まだおかあさん方の間では、虫歯の治療ほどには歯並びの治療についての理解が進んでいるとは言えません。
どうしてなのでしょうか? その理由の一つに、歯の矯正治療は「歯並びを美しくするために行なう」という考え方をもっている方が多いことがあります。
確かに、以前から歯の矯正は、外見上の理由から希望される方が多かったのは事実です。
いわゆる「出っ歯」や「受け口」、「八重歯」などを椅麗な歯並びに治すために矯正すると考えられてきました。
現在でもこのように考えている人が非常に多いようです。
残念なことですが、歯科医のなかでも、矯正については審美的な観点からだけ必要だと考えている人もいるぐらいです。
もちろん、歯列矯正をすることによって「出っ歯」や「受け口」、「八重歯」といった外見が美しくなることはあります。
しかし、歯並びや噛み合わせを治すのは、決して外見だけのためではありません。
歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
食べ物のカスがつまりやすく歯ブラシも届きにくくなってしまうからです。
また、上の歯と下の歯の噛み合わせのバランスが悪いと特定の歯にばかり負担がかかっていくので、その歯が傷みやすくなっていきます。
つまり歯並びや噛み合わせの治療は、虫歯や歯周病の予防にもつながるのです。
そして、さらに最近では噛み合わせとアゴ関節の働きの関係が、医学的に解明されてきています。
つまり、噛み合わせがアゴ関節の機能と連動することを明らかにしてきているのです。
アゴ関節の働きは頭や顔、首などの骨格や神経と密接に結びついていて、全身に重要な影響を与える場所です。
そのため、噛み合わせが悪くてアゴ関節がズレてくると、全身にいろいろな不都合が起こってきます。
それと同時に、アゴは毎日非常によく動く部位なので、そこがズレてしまうと自分でも気がつかないうちに大きなストレスをためこんでしまうことになります。
子供のアゴが小さくなってきており、歯並びや噛み合わせが上手くいっていない子供が増えてきている現在、いっそう矯正治療の必要性は高くなってきています。
矯正治療を考えている子供たちや保護者の皆さんに、
「アゴ関節の機能を重視した」
「小臼歯を抜かない」
治療法を、当サイトを参考に、理解していただきたいと思っています
矯正治療では、中学生や高校生が自分から希望することも多いので、あまり専門的にならないように、わかりやすく説明していこうと思います。
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