噛み合わせを治すことによる効果
「噛み合わせの悪い人は、姿勢も悪い」ということがよくわかります。
これは、噛み合わせがアゴ関節の動きと連動していることを考えれば、当然のことかもしれません。
アゴの骨格の説明を以前しましたが、アゴの骨は頭部の骨と頸椎とつながっています。
アゴの骨がズレると、身体の中心線である頸椎や頭部の骨にも影響がおよぶ可能性が高くなってきます。
整体の治療を受けたことがある人は理解しやすいでしょうが、
身体の体重を支える足、腰、脊椎、頸椎、頭部などは、互いに関係があります。
膝が痛い人が、腰のズレを矯正することによって痛みがとれたりすることは、骨格と垂心のことを考えれば自然なことと言えるでしょう。
アゴ関節も、この身体の中心ラインにあるため、頭やアゴといった重い部分を支えている関節にズレが出ると、首や肩、頭蓋骨などに歪みが出てしまいます。
身体は、もともと全身でバランスをとりながら機能するようにできています。
その要の位置にある部分のバランスが崩れれば、全体のバランスの崩れにつながってしまいます。
そのため、噛み合わせの悪い人は、身体の中心線が崩れて姿勢が悪くなってしまうのです。
しかも、アゴは頭部と頸椎という、とくに重要な部分のすぐ近くにあります。
脳と身体の各部をつなぐ神経は、すべてアゴ関節からほんの数センチのところを適っています。
アゴ関節のズレが影響していろいろなところに症状が及ぶのは、このアゴ関節がある場所のせいだと考えられます。
アゴ関節症が引き起こす症状としては、頭痛、首・肩のこりや痛み、めまい、眼精疲労、視力障害、耳鳴り、難聴、鼻づまり、いびき、発音障害、手足のしびれ、腰痛、関節痛、生理痛、
そのほかにも、動悸、息切れ、不眠、集中力の欠如、記憶力の低下など全身におよぶ数多くのものがあります。
子供の場合は、こうした症状はとくに気をつけなければいけません。
なぜなら、身体そのものが成長期にあるために、一過性のものだと見過ごされたり、症状をうまく他人に伝えることができないからです。
それと、こうした症状は精神的なストレスとして、性格や行動様式をつくりあげていく大切な時期の大きな障害となってしまうことも見逃せません。
身体的なトラブルを、その子が怠けているせいだ、というようにとられては、大きな心の傷になってしまいます。
しかも、奥歯が原因となっている噛み合わせが原因となってアゴ関節症になってしまえば、その症状は一生悪くなることはあっても良くなることがないのです。
そうならないために、保護者の皆さんは、こうした症状を見逃さないで、何が原因かをつきとめて、その原因を取り除くことが必要なのです。
しかし、これまでは矯正歯科でさえ前歯の歯並び、つまり見た目を重視し過ぎて、アゴ関節症につながる噛み合わせとアゴ関節の関係をあまり深くは考えていませんでした。
そのために、根本的な原因となる奥歯による押しくらまんじゅうを治すという治療法がとられてこなかったのです。
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