歯周病治療に、漢方うがい薬
歯周病の予防と治療には、ブラッシングが欠かせません。
そして、もうひとつセルフケアとして有効な方法に、漢方うがい薬があります。
漢方うがい薬は、4種類の漢方生薬をブレンドしたものです。
このうがい薬が他の洗口剤などと違うのは、歯周病の原因となる菌はやっつけても、常在菌としてある善玉菌まで殺すことがないため、口の中の免疫バランスを崩すことがないという点です。
さらに、使い続けていると、免疫機能を整え、歯肉を強くしてくれるということも、さまざまなデータからわかってきています。
とくに、歯周病にかかりやすい中高年以上の世代は、徐々に免疫力も低下してきており、強すぎる殺菌力の洗口剤は避けたほうが無難です。
その点、自然物質の漢方生薬をブレンドしたうがい薬は、免疫機能を壊さないばかりか、サイトカインという生理活性物質を誘導することで低下しがちな自然の免疫力を徐々に引き上げることも可能な薬といえるでしょう。
漢方うがい薬は、次の4種類の生薬から成っています。
甘草
マメ科カンゾウの根。安中散、葛根湯、小紫胡湯など、さまざまな漢方処方で使われています。
また、甘味料として食品にも用いられています。
利尿、涼血(血液の質をよくする)の作用があり、白血球を抑制する働きがあります。
ビンロウジ
ヤシ科ビンロウジの種子。アルカロイド、タンニン、サポニンなどを含み、歯痛止め、健胃などの作用があります。
延年半夏湯、女神散などの漢方処方に使われていますが、使用法を誤ると危険なので専門家に処方してもらいましよう。
肉豆く(ニクズク)
ニクズク科二クズクの子核。
精油や脂肪油を含み、解毒、健胃などの作用があります。
料理のスパイスとしてもよく使われ、加味四君子湯、四神丸など、いろいろな漢方製剤に含まれています。
益母草(ヤクモソウ)
シソ科メハジキの茎葉。アルカロイドや脂肪油を含んでおり、活血(循環をよくする)、解毒、涼熱、強壮などの作用があります。
お血(血が汚れて滞る状態)の生薬として有名で、勺帰調血散などに処方されていますが、中国ではよく使われているものの、日本での配合処方は少ないようです。
これら4種類の生薬は、乾燥させたものを煎じたりして、昔から使われてきたものばかりです。
私たちの体を自然にちょうどよい接合に整えてくれるのは、ほとんどが自然の物質です。その意味でも、体に安心なうがい薬といえるでしょう。
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