歯周病治療の基本知識
治療を始める前に、歯周病を引き起こすリスクファクターとなる健康状態や食生活、生活習慣などをお聞きし、患者さんの全体像を把握します。
次に歯周組織を精査して、歯周病の進行程度、噛み合わせ、歯の欠損や不適合な補綴物(冠、ブリッジ、義歯など)をチェックして、そのうえで治療計画を立てます。
治療の回数は程度によって異なります。
最低でも3回、重くなるとさらに数回、完全に治癒するまでは十数回となります。
治療が長引くほど、暫定的な治療(プロビジョナル・レストレーション)が必要になります。
たとえば、噛み合わせの調整や歯の欠損の補綴のためには、本格的な補綴物ができるまで、一時的に入れる仮歯や仮の義歯が必要となってきます。
これは、見た目や利便性のための単なる「仮」の治療ではありません。
この期間は、将来的に正しい噛み合わせに導いていくためのパイロット(遣先案内)の意味もあります。
つまり、仮歯や仮の義歯であっても、適合をしっかりとチェックする歯科医であることが求められます。
歯周病治療のベースは、「炎症を起こさせている原因を見つけ、それを取り除く」ことにつきます。
炎症を起こす最大の原因はプラークの蓄積で、これを取り除くのは、歯周病の基本的な治療となります。
咬合の不正がある場合は、歯を少しだけ削る「咬合調整」をおこないます。
歯に動揺がある場合は、器具で支えるなどして治療します。
こうした治療でも保存がむずかしい場合は、抜歯をすることもあります。
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