「歯にガタがくる」年齢
人生には何度かのターニングポイントがあり、そのつど私たちは意識的に、あるいは無意識のうちに人生の道を選んでいます。
歯にもターニングポイントはめぐってきます。
歯の健康は日々のデンタルケアや健康管理が基本となるのはいうまでもありませんが、
さらに、歯やその状況が大きく変わるタイミングを知っておけば、より健康をキープしやすくなります。
たとえば、お母さんの胎内にいるとき、あるいは乳歯の生えはじめ、永久歯が生えたときなどがあてはまりますが、ここでは成人になってからに焦点をしぼってみましょう。
10代や20代前半で歯周病になる人はあまりいません。
例外的に、早期発症型歯周炎といって遺伝的な体質などで若いうちに雁患する人も7〜8%ほどいますが、基本的には若い人には発症しにくい病気です。
その理由の一つは、活発な免疫力にあります。
人間のもつ免疫力は10代中頃から急激に上昇し、20代でもっとも高くなり、30歳ぐらいから少しずつ下降しはじめます。
免疫力が低下することで、これまで抑えつけられていた歯周病菌がはびこるチャンスがめぐってくるわけですが、加齢によって免疫力がちょっと下降ぎみになったからといって、一気に発病するほど、人間のからだはやわにできていません。
ただし、睡眠不足や食事の不節制の積み重ね、不潔な環境、ストレスからくる影響に、これまで以上にダメージを受けやすいからだになることはたしかです。
たとえば、30〜40代になると、疲れがとれにくくなった、ケガが治るのが遅くなったなど体力のおとろえを感じることがあるでしょう。
それはからだが発する一つのシグナル。
若いときと同じレベルの体力であるはずはないのだから、からだの声に耳をすまして、30〜40代以降は生活をシフトしていかなければならない時期なのです。
こうしたシグナルを肌で感じながらも、仕事に追われて、十分に睡眠をとらず、バランスの悪い外食をろくに噛まずに急いでかっこみ、歯も磨かず夜まで働く。
夜は夜で付き合いやストレス解消の名目で飲んで酔っ払って、タバコを吸って、歯も磨かずに寝てしまう。
これらにいくつかでも該当する生活を送っていれば、遅かれ早かれ歯周病をはじめ、あらゆる生活習慣病にかかりやすくなるのは当然です。
このようなからだに負担をかける生活を送りがちなのは、ずばり働きざかりのサラリーマン世代が中心です。
不規則な生活と免疫力の低下が重なりあい、40代以降は歯周病の雁患率が爆発的に急増する世代です。
事実、40代になると、10人に8人の割合で歯周病にかかってしまいます。
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